研修生の受け入れ初日、営業部の小会議室。
森田:早瀬さん、オリエンテーションの進行役、あなたがやるの。
早瀬:はい。四人の勤務表も作ってあります。
森田:研修生に付きっきりになると、自分の(案件)に集中できないでしょう。
早瀬:逆です。四人に協力してもらいます。
森田:まだ何も教えていない人たちに。
早瀬:教える手間が(減る)組み方があります。人事の(案)だと、四人そろって月曜から木曜ですよね。
森田:そう書いてあった。
早瀬:そうすると、木曜は(コピー機)の前に四人並びます。同じ説明を四回するのは(効率が悪い)です。
森田:あれは暫定だから、まだ合意していない。
早瀬:では、いま直します。この(手引き)の表、ここに書き込んでいいですか。
森田:やってみて。
早瀬:田口さんは(経理担当者)の補助に。(几帳面に)数字を(確かめる)人なので、月曜と水曜。
森田:(根拠)は。
早瀬:先週の課題を(徹底的に)(分析しました)。(計算)の桁が一つも違っていません。
森田:(残り)の三人は。
早瀬:中西さんは英語の案件に。(請負業者)への返事を、短い文で書いてきます。
森田:(前任者)の文より読みやすかった。
早瀬:火曜と金曜にします。あとの二人は、木曜と金曜に私の案件へ。
森田:なぜ勤務日を散らすの。
早瀬:先輩が(休暇中)の週に、穴が空かないからです。誰か一人は必ず(職場)にいます。
森田:それは気づいていなかった。
早瀬:表の下に、(欠席者)が出た日の(差し替え)も書きます。金曜だけ三人重ねました。
森田:さっきの言葉は(撤回する)。(手が取られる)だけだと思っていた。
早瀬:(人事)の様式に、担当案件を記入する欄がなかっただけです。
森田:その欄は足していい。(空いている)机も利用して。
早瀬:足します。四人分の担当と(勤務日)を、ここに割り当てました。
森田:これなら、曜日を(命令する)必要がないね。
早瀬:表を見せたほうが早いので。
森田:(士気)の話も、初日の訓示より表のほうが効くか。
早瀬:(力強く)何か言われて(上がる)ものではないと思います。
森田:そう言われると、(反論)が出てこない。
早瀬:主張は一つだけです。この表は暫定ではありません。
森田:貼る前に、私が(顧問)にも見せておく。そのうえで今日から(実行する)。
早瀬:(できれば)十時から始めます。詳しく話すのは、四人が席に着いてからで。
森田:行って。来週の面接は私が(引き継ぐ)から、研修の進行に集中して。
早瀬:助かります。(最終候補)の(書類)は、今朝もう提出してあります。延期せずに済みました。
森田:早いね。出張の(申し込み)も、あなたが出したの。
早瀬:(出しました)。二人を(同行させます)。訪ねる三社のうち一社からは、昨日、(了承)をもらいました。
森田:(勤勉だ)。(研修生)のうち誰か一人は、そのうち私の後を継ぐかもしれない。
早瀬:四人とも、その(つもり)で来ていますよ。
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